こんにちは。
ビジネスマンのための休日ミュージシャン育成トレーナーの織沢てつろうです。
前回の記事では、日本語には音程があるという事をお話しました。
今回は,
色々な言葉や、ネットで閲覧出来る歌詞サイトから曲を作っていく方法を紹介していきたいと思います。
もくじ
どんな言葉にもメロディーがある
日本語独特の音程、
それは名詞にも動詞にも固有名詞にもついています。
方言や訛りによって違いはありますが、たとえ方言だったとしてもしっかりと音程はついています。
むしろ方言や訛った日本語の方が独特なメロディーが浮かんで来たりするかもしれません。
日本語とメロディーの関連性
ここで1つの例を上げて、日本語とメロディーの関連性を説明していきたいと思います。
ド〜レ〜ミ〜
というメロデイーがあったとします。
リズムは4分音符の連打としましょう。
これに歌詞をつけるとして、2つの言葉をはめてみましょう。
その言葉は、
あにき
あねき
の2つです。
あ〜に〜き〜
これをドレミの音階で、4分音符の連打で口に出してみてください。
同じように、
あ〜ね〜き〜
どちらの方が心地良い響きになっていましたか?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
正解はあねきです。
正解というと少し語弊があるかもしれませんが、大半の人が心地よく感じたのは、
あねきの方だったんじゃないかなと思います。
ここであにきとあねきという言葉の音程を考えてみましょう。
あ〜に〜き〜
→ ↓ ↓
あ〜ね〜き〜
→ ↑ ↑(→)
このような形になります。
それに対して、例に出したドレミという音階はいわずもがな、
ド〜レ〜ミ
→ ↑ ↑
このようになります。
※便宜上、日本語の時もメロディーの時も1音目を基準の音階として考えているので(→)の表記にしています。
この矢印の順番が同じ、または似ていると言葉が不自然じゃなくなるという事です。
ドレミという上昇したフレーズに歌詞をはめる時は、同じく上昇する音程をもつ、
あねきという言葉の方がハマりやすい(心地良い)というのがお分かりいただけたかと思います。
例としてメロディーを先に決めて、言葉をはめていきましたが、次は言葉からメロディーを作ってみましょう。
歌詞検索サイトを参考にする
歌詞というものと、小説などの文章では色々と異なった部分が出て来ます。
文字数制限があったり、説明文のようになってしまうと曲調と合わなかったりします。
そこで、実際の歌詞を参考にしながらメロディーのインスピレーションをもらいます。
※歌詞をそのまま使うのではなく、歌詞からイメージされる音程を参考にする形です。
良い参考としては、
歌詞検索サイトというものがあります。
他にもいくつかありますが、使いやすいもので構いません。
このサイトのランキングからでもいいですし、ランダムに曲をクリックすると歌詞が表示されます。
この時、自分が知っている曲は選ばないようにしてください。
というのも、自分が知っている曲の歌詞を見ながらだと、
新しいメロディーが浮かぶより、
元々のメロディーがイメージされてしまうんです。
必然的に浮かぶメロディーが元々の曲に似てしまうので、オリジナルソングを作るにはあまり向いていません。
歌詞参考曲を選ぶ3つのコツ
•知らない曲を選ぶ
•自分が作りたい雰囲気と近い歌詞を選ぶ(暗い歌なら別れの歌、春を連想させる曲を書きたい時は桜のうたなど)
•適度に英語が入っている歌詞を選ぶ
この3点です。
自分が書こうとしている雰囲気とかけ離れている歌詞を選ぶと、色々なところでちぐはぐな形になってしまう事がよくあります。
英語が入っているものは、すごくスピード感を出したいときなどに参考に出来るのでオススメです。
参考にする時の注意点
ここで注意するのは、あくまで歌詞は参考にします。
AメロだったらAメロの歌詞を全部文字数を合わせてメロディーを作る必要はありません。
例えば、
君と過ごした日々を 僕は忘れない
というような歌詞があったとします。
この1節を全て使う必要はありません。
文節で区切るようなイメージを持ってください
君と/過ごした/日々を/ 僕は/忘れない/
このように区切ってみるとすごくイメージしやすいんじゃないかと思います。
その中でメロディーが浮かびやすい部分をピックアップして、
まずは3〜5文字くらいの少ないメロディーを作ります。
そんな小さなメロディー、これをモチーフといいます。
そのモチーフを繰り返したり、つなぎ合わせたりしてメロディーを完成させていきます。
メロディーを小分けにする
生徒さんの中でも、作曲につまづくパターンは、1曲全てを作ろうとしている場合です。
いきなり1曲全てのメロディーラインを考えるのは、なかなか難しいものです。
ですが、3文字のメロディーを考えてくださいと言われると考えられそうな気がしていきませんか?
まずは短いメロデイーを作れるようにして、そこから派生させていくようにしてみてください。
それを繋げていけるように次回は解説していきたいと思います。
以上【日記や歌詞カードからメロディー作り】でした。
次回は【小さなモチーフを使った作曲法】です。
お楽しみに!!