こんにちは
ビジネスマンのための休日ミュージシャン育成トレーナーの織沢てつろうです。
前回の記事では、作曲というものが全く未経験の人でも出来る。
そしてそれを色々な人と共有出来ると言う事をお話しました。
今回からは、具体的にどのようにして、曲を作っていくのか紹介していきたいと思います。
もくじ
日本語には音程がある!!
みなさんが普段何気なく使っている日本語ですが、多くの海外の言語と違う部分があります。
分かりやすいように、ここでは日本語と英語の違いで説明します。
日本語
例)
日本語 これ
日本語の【これ】という言葉にはそもそも音程がついています。
こ れ
この2文字、ゆっくりと声に出してみてください。
こ れ
→ ↑
【こ】という文字をスタートライン、基準の音程とした場合、【れ】の方が高い音程になっているのが分かると思います。
英語
対して、英語はどうでしょうか。
例)
英語 this
これもまたゆっくりと声に出して見てください。
いかがでしょうか?
先ほどの日本語と違って、音程の変化は感じなかったと思います。
英語では、
t h i s
このようなイメージで、音程ではなく、言葉自体に強弱がついています。
日本語は音程アクセント。
英語は強弱アクセント。
これをまず覚えてください。
ボイストレーニングをする際にも、よくこの説明をするんですが、歌自体もすごく話し言葉のように聞こえる聞き馴染みの良い歌になります。
作曲では、日本語がそもそも持っている音程に注目して作曲していきます。
話す様に歌う(作る)
まずは例としてこちらの曲を聞いて下さい。
宇多田ヒカルさんのMovin’on without youです。
この曲の1番のサビの始めの部分
【ふざけたアリバイ】
特にふざけたの部分です。
元々の日本語音程はこうです。
ふ ざ け た
→ ↑ ↓ ↓
最初の【ふ】を基準の音程にして、そのあとは矢印のように音程がかわっていきます。
対して、曲中の音程は
ふ ざ け た
→ → ↓ ↓
2文字目の音程以外は、同じような進み方になっています。
このように元々日本語が持っている音程感を大事にして、メロディーを作っていきます。
加えて、
ふざけたという言葉を本気で感情を込めて言った場合、
ふ ざ け た
【ざ】が1番強くなります。
それを、更に話し言葉にした場合、
ふ(っ)ざ け る な
促音(そくおん)である小さいつが入るような形です。
それを踏まえた上でもう一度サビの部分を聞いてみてください。
ふ(っ)ざ け た
という様に聞こえませんか?
宇多田ヒカルさんの曲が、すごくキャッチーで耳に残るのは、
メロディーと歌詞のリンクがすごく効果的に使われているのが1つの要因になっています。
なおかつメロディーのリズムも、感情的にその言葉を話した時と同じようになっています。
もちろん全てではなく、
むしろ日本語を英語のようなリズムで歌って、メロディーのスピード感を優先しているところも多くあります。
そのバランス感覚が、とても秀逸で心地よいんですね。
まるで、朗読してるかのようにメロディーにのせた歌詞が入ってきます。
他に英語のようなスピード感で日本語の歌詞を載せるアーティストは、
分かりやすいところだと、ONE OK ROCKです。
ONE OK ROCKは、ジャンルもロックで、曲のスピードもかなり早いので、
歌詞とメロディーラインの関係も、スピード感を重視している部分が多いように思います。
話し言葉で作曲スタート
メロディーが出来たあとで、それに添う歌詞をつける事ももちろん大事な事なんですが、
このブログでの作曲のやり方は、
話し言葉からメロディーを作る順序を紹介していきます。
記事を重ねて行くに当たって、メロディーだけを作る方法も紹介していきたいと思います。
以上、【話し言葉でメロディー作り(作曲のコツ)】でした。
次回は、【日記や歌詞カードからメロディー作り】です。
実際に話し言葉を使ってメロディーを作るやり方を紹介していきますね。
お楽しみに!!