あいどうもきんぱんですω
今回もカラオケ歌うコツシリーズ
クリス・ハートの『I LOVE YOU』です。
カラオケバトルとかでもカバーされていて、高音マニアにとっては非常に力試しができるいい曲ですね。
歌詞もとても切なく、女子ウケはとてもいい印象があります。
ただ、かなり難しい曲なので中途半端だと爆死する懸念大なのですな。
この記事ではI LOVE YOUを歌う際の4つのポイントをいつものように解説していきます。
上手く歌えればグッとくること間違いなし、女子からモテモテなのはもちろん、男性陣からも一目置かれるようになっちまいましょう!
いちおう、私が歌ってこんなもん
▼▼▼▼
たいしたことはないが、私ルールで90点以上で及第点としております故。。
もくじ
クリス・ハート「I LOVE YOU」の最高音
まず、これが最もおおきな問題ですが、この曲はとにかく音域が広い。
地声最高音は hiC
裏声最高音は hiD
それぞれ、
hiC・・・「もう一度おもいだしてどうか」、とラスサビの「僕の心だけうばったまま」
hiD・・・「胸を埋め尽くす ふあんだけが」、「泣いても 泣いても 」
ここの部分です。(情報は音域.comさんより)
クリス・ハートの歌い方はあまり地声成分を強くしていないミックスボイスですね。
もちろん太く地声っぽいんですが、胸への響きは少なめにしている印象です。
さすがにhiCとかになると、あまりチェストボイス成分を強くすると負担が大きいのでやめた方がいいですね。
とにかく、まずは裏声でhiD以上が出せないと絶対に歌うのは不可能なので、裏声がそこまで届かない人はまずは裏声の音域を鍛える必要があります。
I LOVE YOU を歌う4つのコツ
今回はポイントとして4項目挙げます。
内容は、
- 呼吸のコントロール
- いろんな声の使い分け
- ボイスポジション
- 子音を強く発声する
この4点です。
それぞれ解説していきます。
歌い方のコツその①-呼吸のコントロール
特に後半にいくにつれて、息をしっかり吸えていないと持たなくなります。
持たなくなるというのは、
- 息が足りないと、喉から絞り出す声になる
- 序盤から強い呼気を当て続けていると、ラストまで声帯が持たない
こういう問題が発生します。
なのでコツとしては、
- ハイトーンの部分で息を少なく吐く
- 特に後半は胸郭を閉じないように注意する
です。
①について。
高い声を出す時に、強く出そうとして吐く息を強めない方がいいです。
吐く息が強すぎると、その分声帯は強く閉じようとします。
強く閉じているところに強い息がぶつかるので、声帯への負担が大きくなります。
そうすると結果的に、後半は喉が枯れます。
声帯がよっぽど強い人は問題ないかもしれませんが、私の場合は始めのころ持ちませんでした。
なので、歌い切るために呼気量を減らして響かせる という手段を選択したわけです。
②について。
後半は息を吸うところも少ないため、胸に入った息が一度抜けてしまうと、吸いなおす暇がありません。
なので、胸郭をしっかり開いたままでキープし、減った分だけを腹式呼吸で補充するようにします。
「胸郭を開く」というのは、肋骨を横にガバッと広げるイメージです。
肩甲骨を寄せる感じにすると、胸郭は開きやすくなります。
胸郭が開いた状態というのは、肺に空気が入っている状態のことです。
①で吐く量も減らしているので、私が歌う時はほとんど息を止めている感覚です。
これがつまり、「支え」た状態です。
「支え」についてはコチラに詳しく解説してます。
▼▼▼▼
ボイトレにおける「支え」とは何か?カラオケ上達イミフ用語集
歌う時のブレス(息継ぎ)のコツと疑問。鼻で?口で?音出す?出さない?
歌い方のコツその②-いろんな声の使い分け
クリス・ハート氏はこの1曲の中だけでもいろんな種類の声を使ってます。
- 地声
- ミックスボイス
- ヘッドボイス
- ファルセット
こまかく言ったらもっとニュアンスの違う声を使い分けてますが、よくわからんことになるので単純にこれということにしときます。
これでCD音源はデビュー前の収録だというのだから驚きですな。
本人曰く、「デビューしてからも再レコーディングしたけど、今よりテクニック無いけどデビュー前の方が失恋した気持ちのまま歌えてたからそっちを採用した」んだとさ。
あれでテクニックが無いとは。。
余談はこんくらいで、まあとにかくいろいろ使い分けてるよってことです。
そしてその切り替えがポイントになってきます。
コツとしては、どこでどの声を使うのか、ちゃんと決めとく ことです。
以前の記事で、声使い分け歌詞カードを載せたのでリンクを貼っときます。
▼▼▼▼
カラオケで声が裏返る原因は?今すぐ改善するたった1つのコツ
⇑こんな感じであらかじめ使う声を決めて練習してみてください。
毎回どこで裏声つかうのか?とか迷ってたら、いつまでたっても上達しません。
歌い方のコツ③-ボイスポジション
ちょっと感覚的な話になって伝わりづらいと思うんですが、ボイスポジションとは「どこに声を当てるか」ということです。
歌を通して、どこの部分で響かせて歌うか?ということです。
クリス・ハート本人の歌を聴いていると、あんまり胸には響かせてないように聴こえます。
基本的には鼻腔共鳴が強いですね。少し鼻にかかっているように聴こえますでしょ?
単音で低い音程の部分もあるんですが、平均的にずっと高い音域の歌なので、ボイスポジションは高い位置に置いておく必要があります。
歌い出しのメロの部分は声が出しやすい音域ですが、この時点でボイスポジションを低い位置(胸の方)で歌ってしまうとサビが辛くなります。
なので序盤から、高い位置のポジションをキープしましょう。
といってもよく分からないと思うので、分かりやすいコツとしては
口角を上げる
ということです。
笑顔の時の口ですね。こうすると自然と、ボイスポジションが上に上がります。
さらにその状態で、鼻の奥に空気を流すように歌うと、ああいう声質になります。
音程が低めの部分でもガマンして、鼻の奥で響かせ続けることがこういう高音曲のコツです。
「声を当てる」ということについてはコチラも参考にして下さい。
▼▼▼▼
ボイトレ用語の凶悪さ!「声を当てる」の意味は!?カラオケ上達イミフ用語集
歌い方のコツ④-子音を強く
クリス・ハート氏は母国語が英語だということが大きいと思いますが、基本的に子音の発声がとても強く、アタックの強い発声をしています。
このブログでもたびたび言ってますが、こういうゆったりめのバラードがヌル~りとした感じにならないためにはこの「子音」の発声がとても重要です。
子音を強くすることで、歌にニュアンスとメリハリをつけ、退屈な歌になることを防いでくれます。
具体的には、「カ行」「サ行」「タ行」です。
「ねえ、きみはなぜ かなしそうに うつむくの?」
この時点で、演歌っぽくなるか、洋楽っぽくなるか?の顕著な差が現れます。
もちろん、演歌が悪いのでなく、POPSは洋楽調で歌う方が合ってるしカッコいいぜ という話です。
好みにはよりますがね。
ただ、子音をパチっと発声したほうが強弱と勢いのニュアンスが付きやすいので、表現力が増すと思います。
子音についてはこの辺の記事も参考になります。
▼▼▼▼
日本人は歌が下手なんですって。ほんとにそうなのか?その理由を考察
一瞬で歌が上手く聞こえる発音とテクニック。今すぐ使える『非常識』な方法
クリス・ハート「I LOVE YOU」まとめ
さて、今回はクリス・ハートのI LOVE YOUでした。
カラオケでこれを歌いこなせたらホンマにカッコイイです。おすすめですよ。
そしてミックスボイスだけじゃなく、声の当て方、呼吸コントロール・・いろんな要素が詰まっている曲なので、しっかり歌えるようになれば他の曲でも確実に応用できます。
課題曲としてたいへん優れています。
なのでぜひチャレンジしてみてください。
今回の解説の内容をこなすだけでも、相当レベルアップすることがお約束できます。
ポイントのおさらいです。
- 呼吸のコントロール
高音で息を吐きすぎない、胸郭の拡がりをキープする。 - いろんな声の使い分け
どこでどの声を使うのか、歌詞カードで決めておく - ボイスポジション
口角を上げて、高いボイスポジションをキープする。 - 子音を強く発声
「カ行」「サ行」「タ行」を強く発する。
以上です!
ぜひチャレンジして一目置かれてみちゃってくだせえ!