どうもきんぱんですω
昨日は師匠にパーティーというかライブというか、イベントに連れてってもらいました。
まあライブか。
師匠の元やっていたバンドのドラマーさんが作曲等を手がけているバンドさんのイベントです。
純粋にめっちゃ楽しませていただいたんですが、そこで感じたことを日記的に書きまーす。
主に、カラオケとバンドの違い という視点での話です。
もくじ
カラオケとバンドの6つの違い
いや〜、久しぶりに近い距離で生演奏を食らってきました。
ドームとか武道館とか、大きい会場でのライブもいいですが、私は小規模で近いやつのほうがやっぱり好きですね。
疲れるけど。
でもやっぱり近い方が、リアルに演奏してる感を感じることができます。
生の楽器の振動を体に浴びまくることになりますからね。
で、私はカラオケを教える立場ですので、ライブではこういうふうに演奏しないとーみたいなことは言えませんが、やはりカラオケでも、生演奏をイメージして歌うということを目指していかないとな〜と強く思ったわけです。
カラオケだけだとやっぱり生歌感を忘れてしまうんで、たまにはこういう近いライブを観るのは絶対に必要だなと思います。
カラオケをうまくなりたい人でも、カラオケばっかり行くんじゃなくて小規模のライブは行った方がいいと断言できます。
むしろ、そういうとこに行って生を感じるだけでも上手くなるんじゃいかなあ。
ということで、カラオケとバンドの違いをあげてみたいと思います。
歌うんじゃなくて舞台芸術
ボーカルだけじゃなく、バンドメンバー全員がそうなんですが、誰も”演奏してる”人がいないんですね。
ボーカルは”歌って”ないです。
というのは、歌を聴かせてるんじゃなくて出せるすべてを使って舞台を作っているんですね。
出せる全てーーというのは、ビジュアル、動き、表情、感情、とかなんか空気感とか、とにかくその人たちの全部。
そして音です。
あれを観ると、歌でなんか伝えようとしていたことが相当ちっさい話だったんだな〜と痛感させられます。
歌は音で伝えるんじゃなくてその人たちの全部だ。と。
そんくらい、浅い言葉ですけど、それこそ全身全霊で表現する、、それがバンドなのだと感じましたね。
そこまで行くと、歌のうまさとか細かいテクニックなんかどうでも良いとさえ思えてしまいます。
もちろん歌は良かったですが、間違いなくうまい下手とかそういう次元にはいないのだと感じました。
音圧
物理的な話で行くと、やはり生は音がでかいです。
音というよりむしろ振動です。
音は耳で聞くんじゃなくて、体で感じるものだったんですね。
カラオケでももちろん、音感が良い方、ピッチが正確な方、声がきれいな方、細かいテクニックがある方はいます。
が、決定的に違うのはパワーです。
今回おさそいいただいたライブがロックだったのはもちろんあるんですが、楽器もボーカルもパワーがすごい。
この感覚はなかなか言葉では伝わりづらいんですよ。
実際の演奏を聴かないと。
だからカラオケをガチで上手くなろうぜ!ていう人は本当に口先のテクニックではなく、まずはパワー、声量、腹からの声というのを鍛えるべきだと思います。
感情の込め方
感情を込める、なんていう生ぬるいものではないです。
感情を込めているというより、感情をむき出しにしてます。
いや感情どころではないかもしれません。
なんかほんとにいろいろ伝わってくるんですよ。メッセージが。
音がでかくて歌詞なんかほとんどわかんないんですけど、メッセージは伝わってくる。
それは言葉で伝えようとしてるんじゃなくて、体全部を使って出した波動を、直接オーディエンスの魂にぶつけてきているような感覚でした。
そんくらいの違いです。
カラオケだとせいぜい、気持ちが伝わるね〜くらいの感じですが、
ライブはそのハコ全体がバンドの精神世界の中になって、その中に取り込まれた感じです。
演者の魂が直接、我々の深い部分まで突破してこようとするようです。
いうても実際、カラオケでそこまでやられるとキツいかな。笑
でも上手くなりたい人は、そんくらいの入れ込みが必要なんだと思います。
バンドは生き物
バンドなんでメンバーそれぞれが生き物なんですが、それ以上にバンドというもう一つの生き物が生まれている感じです。
これが生演奏とカラオケ音源の違いですね。
カラオケのマシンとは意思疎通ができません。
なので、歌い手はマシンの音に合わせないといけません。タイミングを合わせるだけです。
そこにグルーヴはありません。
バンドとか生演奏は結構、演奏中もアイコンタクトをとります。
楽器隊はいつも、ボーカルの動きを見ています。ボーカルもメンバーを結構見ます。
それでお互い、呼吸を合わせているんですね。
これもほんとに伝わりづらいんですが、バンドが一つの生物として呼吸するのですなあ。
カラオケでこういうことを意識するのってすごい難しいです。
というか本当の意味では不可能ですよね。だって機械だから。
でも少なくとも、ただオケに合わせて歌うのではなくて、できる限り曲と一つになるような気持ちで歌った方がいいんだなと感じましたね。むずいけど
リズム
リズムの取り方というのも、リズムを取るという感じではなく、体中がうねりに乗るといった感じです。
カラオケだけやっている人だと、全然乗り方が小さいというところにも違いを感じます。
バンド全体が大きくうねって、それに全員が身体ごと乗っける感覚ですね。
で、本当に盛り上がる演奏というのは、オーディエンス含め会場全体が巻き込まれてそういう感じになります。
当たり前ですがオーディエンスは演者を見ているので、演者の動きが小さいと全然見えません。
本当に大きく動くのが、みんなをノせるのに重要なポイントなんだなと感じます。
カラオケでも聞いている人を本気で盛り上げたかったら、自分がものすごく大きく動くことが大事だと思います。
MCの違い
カラオケを歌うこととは直接関係ありませんが、MCでしゃべる音圧も重要であると師匠に教わりました。
カラオケでMCをやることはそんなにないですが、宴会での司会とか、カラオケの大会なんかでしゃべる機会はあります。
意外と、歌がウケるためにはこういうところも重要だったりします。
ただしゃべるだけなんで意識してる人は少ないですが、大抵しゃべりの時は声が弱いことがほとんどです。
実は、それってかなり損してるんですよね。
しゃべりの音圧が弱いと、おもしろい話も全くウケないのです。
それはオーディエンスが自分に話しかけられていると感じないからです。
遠くで、誰かが喋ってるな〜くらいにしか感じないのです。
盛り上がるライブはMCもおもしろいです。
話が伝わってきます。
これも、目の前にいる人に話しかけてるんじゃなくて、空間に話しかけてるからなんですね。
そうすると音圧も高くなり、オーディエンスは自分に話されていると感じるのです。
カラオケとバンドの違い まとめ
さて、今回ライブにおさそいいただいたのはかなり勉強になりました。
カラオケのことを人に教えさせていただくようになってから、やはり観る視点が全く変わりました。
ただ楽しむだけじゃなくて、感じれることや理解できることが多くなったというかですね。
寿司の修行とかでも言われそうなことですが、「見て盗め」というやつ。
何気にこういうのって大事だな〜と思います。
細かい技なんか見ても盗めませんが、空気感の出し方とか、どんな動き、どんくらいの声量感、どんくらいのパワーとかを感じて、パクることができます。
頑張って盗んでやろう!と意気込まなくても、自然とインストールできるものってあるんじゃないでしょうか。
ということで、これを読んでくれているカラオケが上手くなりたいあなたも、距離が近いライブはオススメですよん。