どうもきんぱんです。
あなたは歌う時、ブレスを意識してますでしょうか?
私今まであんまり、この「ブレス」というものを意識しなっかったんですが、
ある時歌ってて問題点を指摘されたのです。
それは、
フレーズの最初の音が安定していない
語尾がブレている
フレーズの終わりの呼吸が乱れている
です。
これは何が問題だったかというと、「ブレス」のしかた
だったんですね。
他にも、ブレスが上手くいかないと
- 息が持たない
- リズムが走ったり、溜めすぎたりしてしまう
といった
問題が出てきます。
このような心当たりがある方は読んでください。
今記事では、
- ブレスとは何か
- 歌を安定させるブレスのコツ
を書いていきます。
もくじ
ブレスとは何か?歌でのブレスの役割
まず、ブレスとは何か?という話ですが、
ブレスにはどんな役割があるんでしょうか?
言わずもがな、まずは息継ぎということですが、
1曲まるまる、息継ぎなしで歌える人はまずいませんね?
私の知る限りでは、「刃牙(バキ)」に出てくるスペックさんくらいです。
彼には、「無呼吸打撃」というワザ(?)があります。
すまん。刃牙が好きすぎて話が脱線しまくってしもた。
じゃあ、ブレスの役割について
リズムをとる
ブレスはリズムをとる役割があります。
吸う時は当然声を出さないので、休符のタイミングになりますが、
このタイミングも歌にとって非常に大切になります。
ブレスのタイミングがずれると、フレーズ全体に影響してしまうのですな。
リズムが走ったり、溜めすぎてしまうクセのある人は、
このブレスのタイミングをもう一度確認し、正しい位置で
できるようにしてみてください。
格段に歌いやすい&リズムが安定するのを感じて頂けると思います。
ブレスの音は出すのか?出さないのか?
ブレスの音はただの雑音ではありません。
ブレスの音も、きちんと「ニュアンス」
要するに、表現方法の一つとなります。
バラードとかなら、ブレスの音をあえて出すことで
切なさの表現になります。
またロックとか激しい感じなら、ブレスが入ることで
荒々しさを表現したりします。
逆に、ブレス音を出さない場合もあります。
クラシックの歌唱とかでは、ブレス音は出さないように
するのが良いとされることが多いようです。
もちろんPOPSでも、人と曲によっては
ぜんぜんブレス音を出さない人もいます。
スピッツの草野氏なんかはほとんどブレス音鳴らしませんね。
なので、ブレス音を出すか出さないかは、好みであったり
表現次第でどっちでもいいってことになります。
歌う時のブレスのコツ
では、ブレスを改善して歌を格段に良くするコツについてみていきましょう。
ブレスのコツ1:ブレスの場所を正しく把握する・覚える
まずはブレスの位置を確認することが大事です。
ブレスの位置を原曲の本人歌唱と同じ位置・タイミングにするだけで、
かなり本人のニュアンスに近づけることができます。
なかなか聞き取れない部分もあると思いますが、
何度も音源を聴いて、ブレスの位置を歌詞カードか
ノートに書き込みましょう。
できればブレスの場所は全て覚えて、
自然にブレスできるようにまでできたら良いです。
ブレスのコツ2:鼻で吸うのか?口で吸うのか?
鼻で吸う場合と口で吸う場合、どちらも間違いではないですが
双方に特徴があります。
なので、場合によって使い分けをするとよいでしょう。
- 鼻で吸う
深く吸うことができ、腹式呼吸になりやすい。
また、空気が鼻の中の粘膜を通るので、喉・口が乾燥しづらい。
しかし、吸うのに時間がかかるため、ブレスタイミングが短い場合は使いづらい - 口で吸う
素早く吸うことができるため、間隔が短い場合・テンポが速い場合に使いやすい。
吸う時音が出やすいので、ニュアンスに使いやすい。
しかし、口で吸うと口腔・喉が乾燥しやすいため、こればっかりだと
声帯に負担がかかる。
このように、双方の特徴があります。
なので、ゆっくり吸う時間がある箇所は鼻、
時間がない箇所は口
というふうに分けると良いかと思います。
CDとかをよく聴くと、長いブレスと短いブレスがあるのに気づくと思います。
なので長いブレスは鼻・短いブレスは口 という分け方で良いでしょう。
ブレスのコツ3:息は吐き切らない
息は吐き切ってから吸いましょうと指導されてるかたもいますが、
息は吐き切らない方が良いです。
まず、短いブレスでいちいち吐き切るなんて逆に不可能です。
それこそほとんどブレスしか聞こえないような
犬のハアハアを録音したものみたいになっちゃいます。
冒頭の私の問題点
「フレーズのはじめと終わりがブレる」
これは、息を吐き切って、イチから吸いなおしていたのが原因です。
これはなぜかというと、
「支え」が解けてしまうから
です。
「支え」についてはこちらもどうぞ▼▼▼▼
ボイトレにおける「支え」とは何か?カラオケ上達イミフ用語集
息を吐き切ってしまうと、肺に入っていた空気が抜けてしまうため、
また最初っから支え直さないといけなくなります。
これにより、語尾がだんだん弱くなるべき部分がバツっと切れたり
ロングトーンのケツで突然息の量が多くなっちゃって
結果、ブレます。
でまたイチから吸いなおすので、間に合わず 歌い出しがブレます。
風船で例えるとわかりやすいですかね。
吐き切った場合
吐き切らない場合
吐き切ると当然また吸うまでの時間がかかるので、
息は吐き切らない
が正解です。
ブレスのコツ4:吐いた分だけ吸う
ブレスのコツ3の続きにもなりますが、
吐き切らなくても少しは息が減ります。
その減った分だけを補充するんですね。
なので、フレーズにもよりますが、吸う空気の量は
常に満タンではなく、80%くらいまで吸う感じです。
全て吐き切らず、常に肺の上部には空気が入ったままです。
減った分だけ補充することで、支えはキープされます。
結果、語尾と歌い出しの息の量がブレることがなくなり、
歌の安定につながります。
ブレスのコツ5:吸い過ぎない。自然に入る感じ
吸おうとすると、今度は吸い過ぎて、余分な力みにつながります。
息を吐くとその分が自然に入ってくるので、
無理に吸おうとしないほうがいいです。
ブレスのコツ4に書いたように、肺タンクの中は80%くらいで
ちょうどいいです。
意識して吸おうとすると、100%か120%まで吸うことになります。
肺タンクが満タン過ぎると、今度は吐き出される圧力も上がってしまうため、
これも結果的に歌がブレることにつながります。
また、自分の力で吸おうとすると、胸式呼吸になりやすいです。
腹式呼吸は自然に空気が入ってくる状態が望ましいので、
吸う時の力は使わないようにしてください。
腹式呼吸についてはコチラで▼▼▼▼
・【ボイトレ】胸式呼吸と腹式呼吸の違い 歌に必要な理由
・【ボイトレ】腹式呼吸のコツ 一瞬でマスターする方法と練習法
まとめ
さて、今回は「歌う時のブレスのコツ」についてでした。
おさらいすると、
ブレスの役割
- リズムをとるため
- ブレス音が表現である
ブレスのコツ
- ブレスの位置を覚える
- 鼻で吸うロングブレスと口で吸うショートブレスを使い分ける
- 息は吐き切らない
- 息は吐いた分だけ吸う
- 吸い過ぎないように、自然に入るようにする
でした。
けっこう細かい部分なのでスルーされがちですが、
ブレスは言うたらガソリンの補充なので、超大事です。
これのコツをつかむだけで、歌への効果はそうとうデカいので
ぜひためしてみてくだせえ。
んではまた。