どうも、きんぱんです。
今日はチェストボイスについてです。
ボイトレではまず、腹式呼吸を練習し、次にチェストボイスを鍛える練習をします。
高い声とか鼻腔共鳴とかやる前に、まずチェストボイスです。
高い声を出したい人って、けっこうチェストボイスをないがしろにしてたりするんじゃないでしょうか?
ボイトレを習う前の私はそうでした。
ではなぜはじめにやる必要があるのでしょうか?
今日はチェストボイスを鍛える本当の理由と大切さをお話ししていきいます。
やる意味を腑に落とすことで、実際に練習をするときはより効果を発揮するようになるでしょう。
記事の後半で自宅でできるエクササイズもご紹介します。
ではいきませう!
もくじ
まず、響きとは何か?
普段話したり、声を出すときに、響きを感じて話す人って普通いないですよね?
もちろん、私もそうでした。
なので、私も歌やボイトレのことを調べだすまで、響きという概念すらありませんでした。
ボイトレではよく、響きをどこに持っていくとか、声をどこに当てる とかって言い方をしますよね?
私は最初これの言ってる意味が全く分からなくて、なんでボイトレ界隈に人々はこんな意地の悪い言い方をするんだろう?と思ってました。
で、『響き』とは何かと言うと、単純に振動だと思って頂ければいいかと思います。
音とは空気の波であり、振動するものから発せられます。
つまり、声を出すということは、体のどこかしらが振動している状態です。
よって、きれいな声、よく通る声というのは、体の振動=響きが効率よくできている状態となります。
声を発するということは、体のいろんな部位が複合的に振動しています。
必ず同時に複数の箇所が振動しており、一か所だけ というのはどんな声でもありえません。
なので、チェストボイスやヘッドボイス、ミドルボイスなどと声の種類が分けられていますが、それぞれがある特定の場所だけに振動しているわけではないのです。
それぞれの声の種類で、何が違うかというと、より多くの響きを集める箇所の違い です。
つまり、チェストボイスなら胸、ミドルボイスなら喉、口腔、鼻腔 ヘッドボイスなら頭 にそれぞれ高い割合で響きが集められている状態ということです。
割合が高いだけで、他の箇所も複合的に振動しています。
これが、歌における響きの正体です。これを前提に、話を進めます。
なぜチェストボイスを鍛える必要があるか?
響きを体で理解するため
先ほど、良い声とは、体を効率よく響かせた状態 というお話をしました。
しかし問題は、普通の人がいきなり、『響き』というものを理解するのが難しい ということです。
言葉としての意味は、上に書いたことなんですが、こと歌においては、当然ながら体で理解する必要があります。
まさに、言うは易し、行うは難しです。
で、これがチェストボイスをはじめに鍛える理由になるんですが、チェストの響きが最も体感しやすいからです。
まずは、体で響いている感覚を身につけるために、チェストボイスをやります。
ここが体で理解できていないと、正直いきなり、鼻腔とか頭とかって難しいです。感覚的におかしいですもんね、頭が振動するとか!宇宙人ですよほんと
人によって多少違うとは思いますが、響きの難易度としては、簡単な順に、チェスト⇒鼻腔⇒頭⇒咽頭⇒口腔 て感じでしょうか。
頭以降は、いろいろ意見はあると思いますが、今はとりあえずチェストがいちばんわかりやすいよってことで。
なので、はじめにきちんとチェストボイスを鍛えて、体が響く=振動することを感じれるようにすることで、他の部位への響きも見つけやすくなってくるのです。
声質をコントロールするため
例えば、B’zのウルトラソウルを頭だけに響かせた軽い裏声で歌ってたらどうでしょうか?
細っそくて弱っちい印象になってぜんぜんウルトラ感が出ないですよね?
太い高音を出すためには、高くなってもチェストの響きを残さないといけません。
さすがに、あそこまでの高音をチェストだけで引っ張り上げるのは無理ですが、頭の響きや鼻腔共鳴だけでは弱い声にしかなりません。
逆に、小田和正あたりの曲のAメロを、太っといチェスト100%で歌ったらどうでしょうか?
世界観壊れますよね?(笑)
何が言いたいかというと、声質をコントロールするためには、体の各部位の響きの割合いを調整する必要がある ということです。
響きの割合が、上(頭の方)に集中するほど音は軽くなり、下(胸の方)に集中するほど音は重くなります。
曲と出したい声質によって、その割合をコントロールするのです。
と口では言っても、そう簡単な話じゃありませんが(;^ω^)
となると、やはりチェストボイスの成分をコントロールできないといけないわけです。
従って、チェストボイスをしっかり鍛える(鍛えるというかちゃんと扱える)ことで、声質のコントロールが可能になってくるのです。
これは鼻腔共鳴ばっかりやっててもできないことです。
高音を強くするため
上で言ったことと同じではあるんですが、高音を太く、強くするためにはチェストボイスが鍛えられていることが欠かせません。
上でも話したように、声質を重くするにはチェストの響きが必要だからです。
声が高くなるにつれて、響きは勝手に上の方に移っていきます。
響きを上の方に移せず、無理やり絞り出してしまっている状態が、いわゆる 『張り上げ』です。
逆に、響きが上の方に移ったはいいが、下(胸)には全く響かせていない状態が 『ただの裏声』です。
響きは上に持っていくんだけども、チェストの方にも何パーセントか響かせて。。ようやく、強い高音になっていきます。
このへんの話は、ベルティングボイス ということになっていきますが、それについては
『ベルティングボイス』とは何か? 使う歌手と解釈についての見解
にて解説してますのでご参照ください。
チェストボイスを鍛える練習
最後に少し、自宅でできるチェストボイスの練習をご紹介します。
本当はもちろん、しっかり声を出せる場所でやるのが良いんですが、なかなかそうもいかない方も多いと思うんで。
①まず、喉をあくびした状態にクパァっと開けます。口は半開きで舌を下唇の上にダランと乗せてください。
②その状態で腹式呼吸をします。テンポ♪60~80くらい 3拍吐いて1拍吸う。 これを1~3分やります。
③②の呼吸をしながら、吐くときに軽く声を乗せます。ア~~でいいです。3拍ア~~で1拍吸う。小さな声でいいです。
この時注意するのは、吐く息を滞らせないように、息にかすかに声が乗るようにしてください。
声帯で息を止めてはいけません。
④ア~~と出すときに、胸に手を置き、しっかり振動しているのを感じてください。これを1~3分やります。
音階は地声で無理なく出せる音でいいです。G2~C3あたりがいいでしょう。アイフォンのガレージバンドでいうとここらへんです⇓
なんでもいいんですが一応⇓⇓
やり方は以上です。まあ、鍛えるというよりか、響く感覚を養う練習ですね。
まとめ
さて今日は、チェストボイスを鍛える必要がある理由についてでした。
要点をまとめます。
- 響きとは、体の部位の振動
- チェストボイスを鍛える理由 ①響きを体で覚えるため ②声質をコントロールするため ③高音を強くするため
- 自宅でできるチェストボイスの練習法
でした。
どんな声にしてもそうなんですが、やはりどこに響いてるなーっていうのを感じながら歌っていくと、良い声に近づいていくんじゃないかと思います。
また、人のを聴くときも、どこにどれくらいの割合で響かせているのか、を意識すると、いろんな発見があるかもしれません。
では、今日はこの辺で。
あなたの歌ウマホイホイを願って。
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