今年の夏こそは・・・!
そう思っているそこのあなた。
夏に一波乱起こすなら、カラオケで活躍できるネタは
大きなアドバンテージになります。
そこで今日解説するのは、
TUBE 『あー夏休み』
カラオケを盛り上げるには、
つかみが重要です。
これを上手く歌って盛り上げると、
ギャラリーは皆こう言います。
「反則!次入れたくないんだけど!」
これを言わせたらもうお役御免です。
あとは煮るなり焼くなり、
あなたは好きなだけ、アツい夏の夜をお過ごしください。
そうは言っても、簡単ではないこの曲。
ウケると分かっていても、妄想の世界でしか歌えなかった人も多いのではなかろうか。
やはり問題になるのは、
キーの高さ。特に『あ~~』の部分。
このハイトーンの攻略と、その他歌い方のポイントを解説していきます。
この記事を最後まで読んで頂ければ、
『あー夏休み』が上手く歌えるだけでなく、
その他のハイトーン曲も歌えるミックスボイスのコツ
が掴めてしまう人もいると思います。
それでは、本編に入っていきます!
もくじ
「あ~~」の歌い方――焦点を絞る
「あ~~なーつやすーみー」の「あ~~」は言うまでもなく、
この曲の最重要ポイントです。
この音階は hiB(B4) 高いほうのシです。
曲のタイトルにもなっている部分ですから、
やはりここをミスったり、弱かったりすると萎えます。
では、どのようにすればこのhiBが出せるのか、いくつかポイントで解説します。
息漏れのない裏声
まずは裏声でこの音が出せないと話になりません。
というか、地声では出ないと思いますし、
地声で無理やり張り上げてしまうと
一撃で喉を傷める
ので注意してください。
幸い、この最高音hiBは、「あ」なので、比較的出しやすいです。
なぜかというと、「ア」は喉も口もしっかり開きやすい母音だからです。
なので、そのまま「ア」で裏声を出す練習をし、
次はそれを息漏れのない裏声にしていってください。
しかしこれだけだと、まだ弱く、細い音にしかなってないと思います。
そこで次に、この音を強く、太くしていきます。
参考記事:歌で母音を開くとか閉じるとか。結局どっちなの?カラオケ上達イミフ用語集
鼻にかける
実際にyoutubeで、前田さんの歌を聴いて頂くと、
かなり鼻にかけている
ように聴こえます。
まあ要は、やりたいことは 鼻腔共鳴 なんですが、
鼻腔共鳴させてくださいーつってもなかなかイメージしづらいんで、
いっそ鼻にかけてしまう感覚の方が分かりやすいです。
声の焦点を絞り、前に出す
息漏れのない裏声状態だと、
出している感覚は、
後頭部寄りか、頭頂部方向に抜けている感じ
ではないかなと思います。
イメージ的には下の図です。後頭部寄りに抜けている状態⇓⇓
もしくは⇓⇓頭のてっぺんに突き抜けている感じ。
これはいわゆる、ヘッドボイス を出している状態です。
これでもしっかり響くんでまあいいんですが、
『あー夏休み』の曲調からすると、もう少し強く、パワーを持たせたいところ。
ではそこでどうするか?
それは、声の焦点を絞って、前に飛ばす ことです。
イメージ的には、先ほどまで後頭部の方に抜けていた矢印を、
おでこの方にグイっと持ってくる感じです。
図で書くとこんなイメージです⇓⇓
音の焦点を絞る感じとしては、次の動画がとてもわかりやすいです。
説明の仕方は若干違いますが、やりたいことは同じです。⇓
そこからさらに、
焦点を絞った声を、
マイクという筒に通す
イメージで出してみてください。
そうすることで、さらにマイク乗りも良く、
かなり響く声になります。
これで、強い『あ~~』が完成するのです。
参考記事:ボイトレ用語の凶悪さ!「声を当てる」の意味は!?カラオケ上達イミフ用語集
その他の部分も高い!――ボイスポジションを意識
全体を通して、特にサビは高いキーが続きます。
ですが、メロの部分では、けっこう低いところもあり、
音の起伏が激しいのも、難しいポイントの一つです。
こういった上下の激しい曲を、安定して歌うにはどうしたらいいか、
それは
ボイスポジション
を意識することです。
ボイスポジションとは何か?
ということなんですが、簡単に言うと、
「声の当てる位置」
です。
え?声を当てるって何!
ほんとイミフな表現ばかりで申し訳ないんですが、
これもザックリ言うと、
「体のある部分に向かって、声をぶつけていくイメージ」
をする、というのが声を当てるということです。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。⇓⇓
ボイトレ用語の凶悪さ!「声を当てる」の意味は!?カラオケ上達イミフ用語集
で、じゃあボイスポジションはどこなんですか?
ということですが、
それは 軟口蓋(なんこうがい) です。
イメージ図⇓⇓
マルのところが軟口蓋。
声を、矢印の方向に向かって出すイメージです。
そして、ここに当てた状態をキープする。
全体的に音域が高い曲は、この軟口蓋のポジションを、
崩さないようにしましょう。
前半で説明した、『あ~~』の部分もそうなんですが、
全体を通して、しっかり軟口蓋に当てた状態をキープしてください。
歯切れよく歌うのがコツ
アツい夏の、ハジけた感じを表現するために、
歯切れよく、テンポよく歌う
のがポイントとなります。
例えば、歌い出しの部分。
ちょっと文字で表すのムズイんですが、
意識しないで歌うとこうです⇓⇓
言葉が滑らかにつながってしまうと、
演歌のように間延びした感じになります。
『歯切れよく歌う』を文字にすると、
こんな感じになります⇓⇓
ポイントは、
- スタッカートな感じで、カツっと切るところは切る。
- 音程の上げ下げははっきりと、明確にする。
- 一文字ごとの音量を大きく変える。
です。
これをするかしないかだけで、
ギャラリーのノリが全く違うものになります。
これは意識するだけですぐできると思いますので、
ぜひすぐ試してみてください。
深いビブラート
ビブラートは好みでかけ方を変える、
もしくはかけなくてもいいんですが、
より前田さんっぽくしたい人は、
深めの、スピードは中間くらいの
ビブラートをかけてみてください。
これでかなり、歌にアジが出てくると思います。
深めのビブラートをかけるコツとしては、
- しっかり深い呼吸をする
- 喉だけでなく、おなかからウネリをだす感じにする
- ミスにビビらないように思いっきりよくかける
です。
これはあくまでも、きんぱんの感覚なので、
自分なりの感覚を持っている人はもちろんそれでOKです。
ビブラートのかけ方については諸説あり、
ここだけでは語りきれないので、別の回に譲ります。
まとめ
さて、今日は
『次に歌う人を困らせる』あー夏休み
を解説してきました。
ポイントをまとめます。
- 最高音「あ~~」は息漏れのない裏声
- そして声の焦点を絞る
- 全体を通してボイスポジションを軟口蓋でキープする
- 歯切れよく、抑揚をつけて歌う
- 深い、中スピードのビブラートをかける
でした。
特に「あ~~」の出し方の部分は、
これが実は、
まんまミックスボイスの出し方
なので、
このコツを掴んでしまうと、
他の高音曲も歌えるようになってしまいます。
そして、
「なんだ、自分でも出せるじゃん」
てなると、他の高い曲も、どんどんチャレンジしたくなります。
こうなるともう、楽しくてしょうがなくなりますよ(‘ω’)
ということで、今回のコツで、
なんかキッカケ的なものを掴んでくれるといいなと思います。
それでは、今日はこの辺で!
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