秦基博『鱗』を原曲キーで歌うには?ミックスボイスとは

この記事を書いているパンダ
きんぱん 30歳サラリーマンからミュージシャンを目指すヤバい男 このパンダの生態を知る ⇒超きん的プロフィール

こんばんみ きんぱんです。

今回は、秦基博(ハタモトヒロ)氏の鱗をテーマに 歌い方のコツとミックスボイスについて考察していきたいと思います。

まず、鱗という曲を原曲キーでまともに歌えるかという時点でかなりの人が脱落するんではないでしょうか。やはりその最大の難点はキーの高さ。しかも単発ではなくてサビで連発に次ぐ連発。
これはもう もともと声が高いかボイトレなどで訓練した人じゃないと歌えないレベルです。歌えないのが普通です。

しかしね、だからこそ歌いこなしてやりたいんですよ原キーで。わかります。
さらっと歌い切って

「えーすごーい!もしかしてボイトレとかやってるー?」

「えーそんなのやってないよー。(ほんとはやってても)普通に歌っただけー」

なんつって心の中でほくそ笑みたいですよね?

 

じゃあ俺たちはボイトレ通わないと歌うことはできないのか!?
ミックスボイスを習得すれば歌えるのか!?
ていうかミックスボイスって何者だ?

わたしはこんなこと思ってました。(結局ボイトレはやってますが)

この記事では、私なりに研究して得た知識・経験とミックスボイスについての見解をシェアしたいと思います。

この記事を読めば絶対歌えます!とは言えないですけど、何かのヒントになれば幸いです。

ではいきます  カラオケ人気曲 上手く歌うコツシリーズ⑪鱗–秦基博

 


 

↓↓↓↓↓歌ってみた

 

↓↓↓↓↓本人の

 

もくじ

ミックスボイスは誰でもできる事を証明しよう。


いきなりテンション下げるかもしれないんですけど、私が思うに、

ミックスボイスができても上手くは歌えない

です。

これだけのキーの高さの歌を歌うには、ミックスボイスは必要ではあります。
しかし、ミックスボイスができる=上手く歌える ではないということです。

よく巷では、ミックスボイスは魔法の声で、これさえできればどんな曲でも上手く歌えるかのように思われているフシがあります。
しかし私の見解では、それだけでは不十分です。

ミックスボイス的な発声で声を出す 例えば あーとかうーとか だけなら正直誰にでもできます。
「いやいや、それは真のミックスボイスではないのだよ」
と どっかの発声マニアが言ってそうですが、私は違うと思います。

じゃあ例えば、ゆっくりと落ち着いて、鱗の最高音であるB4(hiB) を アー だけでそっと出してみたら普通に出ませんか?単音だけでいいです。その高さの声だけ出そうと思えば、おそらく普通に出るはず。
そんくらいの高さで声をだすことが、人体の構造的に不可能なわけなくないですか? 

皆さんも 飲んでる時とか テンション高いときとか、普通にかなりのキー出してますよ。「マァ↗ジデェエ↗!?!?」とか 「イエエエエエイ!!」とか。キャーとか叫ぶことできますよね?

そういう高い音をただ出すこと自体はできるんです。
でもそこまで高い声出すには、

ミックスボイスとされる発声じゃないと絶対でません

つまり、誰でもミックスボイスを使っていることになります。もともと備わってる機能です。
そう、ミックスボイスの発声自体は みんなやってるんです。本来、高い声を出そうとした時に 必要な喉の使い方は自然にそうなるようになってるのです。

 

はいはい、そこまで言うならここまでは分かった。

じゃあなぜ 歌になると途端に出せなくなるんだ!言うてみい!

なんででしょう。わかりません。私も実際キー高いのはキツイですもん。
ただ、今の私の見解では 

高い声は出ないという 思い込み

だったりするんじゃないかと考えてます。
このへんの話は、潜在意識とか 構築型⇔予定調和型の考え方 とかそっちの話に逸れていくんでまた後で詳しく書きたいんですけどね。

ただ、じゃあなんで歌だとミックスボイス出来ない という問いに対しては、

『本当の難しさは発声自体ではなく、コントロールである』

と答えたいと思います。
つまり、そういう発声自体はできるが、いきなり高くなったり低くなったりの中で自在に出したい声を出すのが難しい。
要は 歌がうまい下手ってそういう事だと思うんです。

ミックスボイスは存在しない派 の方もいらっしゃいますが、その考え方もなんとなくわかります。たぶんですけど、ミックスとかミドルとか そういう特別な発声法があるんじゃなくて、え?高い声だそうとしたら普通そういう出し方になるじゃん。てことだと思います。
きっとそういう方は自然にミックスの発声ができていて、普通に高いキーが出せるタイプが多いんじゃないかな。
感覚が逆というか、こういうふうにやるから高い声が出る じゃなくて 高い声出した結果、どうやってたかって聞かれたらたぶんこう。みたいな

 

だからこの項で私が言いたかったのはですね。
やたらミックスミックスみんな言ってるからってそればっかり追い求めても、[歌]は上手くなりませんよ。という話。
それは実体のないものを掴もうとするようなものです。
歌が上手い人ってたぶん、ミックスボイス出来るようにがんばろう!っつって練習したんじゃなく、[歌]を練習したんじゃないかな。んでたくさん歌って上手くなった時に、結果その声の出し方に誰かがつけた名前がミックスボイスでしたチャンチャンと。

そういう意味で、ミックスボイスは存在しないともいえるしするとも言える。見方の違いであって、だとしたら誰でもできるでしょ?って
そう考えるとちょっと気楽になりませんかね?

 

⇒追記:歌がうまくならない人の特徴ー間違いだらけの練習法 でミックスボイスについてもうちょっとしゃべってます。

 

⇒追追記:なんかのインタビューかなんかで、秦さんが言ってたらしいです。
曰く、「ずっと鼻歌歌ってたら上手くなりますよ」(すいませんちゃんとしたソース不明ですが。。)
それに近いことを、きんぱんの師匠も言ってたので興味があったら聴いてみてください。
▼▼▼

 

声を 「当てる」 とはどういうことか


ここまで鱗のことはぜんぜん書いてませんが、上で書いたようにミックスボイスをできるようにしよう!ではなくてこの曲の歌い方というところに焦点を当てていきたいと思います。

私としては、この鱗という曲をラスサビまでしっかり歌い切るためには、
「声の当てる位置」という意識が大切なんではないかなと考えてます。

ボイスポジションなんていうふうにも言われたりもしますが、ぜんぜん意味わかんない表現ですよね?

おそらく、この記事を読んでくれているあなたは他の音楽的サイトも読んでると思います。
私も独学で研究しているとき、たびたび見かけた表現ですが、少なくとも私は言ってることがぜんぜんわかりませんでした。

でもボイトレしてプロに習ってだんだん分かるようになったんで、私なりにお伝えしてみます。

 

声には方向がある

まず、声には向きがあります。これは顔とか口を上向けたり下向けたりするんじゃなくて、あくまで同じ姿勢で声の飛んでいく方向をコントロールすることは可能だということです。

下の図を見てください。

図:エルメッドエーザイ株式会社

上の図で、軟口蓋硬口蓋 という場所があるのがおわかりでしょうか。

まず、軟口蓋とは、口のなかの上側を舌でなぞっていくと、奥のほうで柔らかくなる部分がわかるでしょうか?その柔らかい部分が 軟口蓋です。
で、柔らかくなる前の硬い部分が 硬口蓋です。

そして声の方向ですが、単純に 低い声は下向き 高い声は上向きに なります。

声の飛んでく向きを意識するために、上を指さしながら高めの声、下を指さしながら低めの声を試しに出してみて下さい。なんとなくわかりますかね?
低い声は下、高い声は上にかってになるんですが、自分で意識して 音程の高さによってその向きを変えると、よりしっかり響くようになります。

ただ、ここがわかりづらい部分なんですが、この説明がイメージでしかできないんですよね。
声なんて目に見えないんで、これ以上は説明できないす。

まあ、実際にスピーカーの向き変えたら聴こえ方が違うんで確かに向きは存在するんですけど。スピーカーの後ろに立ったって聞こえないもんね。

 

では、正しい声の向きは?

声に方向があることがおかわり頂けたところで、じゃあどの向きにするのがいいのかという話をします。

実際はその曲のキーの高さとか、出したい音色によって変えたりするんですが、基本的に正しいポジションと言われてるのが、軟口蓋と硬口蓋の境目 の出っ張ってるあたりです。

矢印が声の方向、赤丸が 軟口蓋と硬口蓋の境目です。このマルの位置に ”当てる”。

声の方向を、このマルに向けるということですね。つまり、”常に上向き” がいいです。
そしてさらに、その矢印の方向の先には・・・・そう、みんな大好き ”鼻腔” があります。

そうなんです、要するに、これが鼻腔共鳴させるポジションなんですね。

 

そして今回の課題曲 鱗 の話に戻ってくるとですね、

鱗 はこのポジションをキープすることで歌える。

 

実際に今、声を出して試してみた方の中にはお気づきの方もいるかもしれません。そう、ここに当てようとすると、喉の形が ”ウラ声を出している時に近い” 状態になるのです。

以前の記事 高すぎて歌えない!? X Japan『紅』がたった1度で歌える3つの方法 にて、全部裏声で歌う という話をしていますが、それも実はこれと同じことが起きてます。

鱗は、「紅」ほど高くはないので 実際はもう少し、当てる位置は前方向寄りではありますが、理屈は同じです。

ミックスボイスを出すには裏声が重要だといろいろなところで言われてますが、たぶんこれが理由なんではないかと。しっかり裏声が出せないと、声を上に向けるのができない ということだと思います。

 

ここまでを踏まえて、鱗を歌うには


上で述べたように、ポジションをキープすれば結果的にミックス的な発声になり、高音が出しやすくなります。

しかし鱗が難しいのは、”歌詞によってポジションが下げられてしまう” ということが理由の一つです。

まず、メロの部分序盤が けっこう低い。この時点でポジションが下向きになりやすくなります。
そして最も注意が必要なのが、サビの入り 「Ohh~~きみにーいまー」 の 「Ohh~~」 です。

「オ」は 上向きポジションに当てるのが難しい というのが理由です。
これからサビでガーンとハイトーンになるのに、いきなり下げられてしまうんです。

声は文字によって 上に向きやすい⇔下に向きやすい ものがあります。「オ」とか「ウ」は下がりやすく、「ニ」や「リ」とかは上に当てやすいです。

鱗の場合、サビ入りが「オ」なので、ここで声の向きを下げない事がとても重要になります。
向きが下がってしまうと、その下向きのままサビに突入してしまい、地声寄りになる。しかも地声のままサビをがんばってしまうんで、もう一発で声ひっくり返るか 枯れてしまってご臨終です。
大部分の人が歌えない理由はここにあります。

「オ」で下向きにならないように、意識的に鼻に声を通すようにする。こうすることで、声の向きを上に保つことができます。
ここの入りを注意すれば、そのあとは「きみーにーいまー」 なので上に行きやすい。

この辺りを慎重にコントロールしていけば、フルコーラス歌い切れるようになるかもしれません。

 

鱗納め


さて、今回はずいぶん脇道に逸れながら長きにわたって書いてきました。(あんまし鱗のこと書いてない気が)
とにかくこの曲の場合は、高音発声がとにかく鍵だと思ったので、その話ばっかになってしまいましたね。

ほんとはもっと曲に合わせて細かく解説すべきかとも思ったので、続編書くかもしれません。

要点をまとめると、

  • 声の方向を意識する
  • 上向きの 軟口蓋あたりに当てるポジションをキープする
  • 歌詞の言葉によって、声の方向を崩さないようにする

こんなところでしょうか。

 

まあ、歌ってこれさえできれば上手く歌えるってほど単純じゃないんで他にも要素はたくさんあります。
が、かなりの分量になってしもたんで今日はこのへんで。

 

2018年3月6日 きんぱんはパンダですがおさかながすきです

 


 

 

 

 

 

 

 

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