現在は卒業シーズン。卒業ソング、春ソングとして定番のレミオロメン 3月9日を圧倒的に上手く歌う、どこにも書いてないコツをお伝えします。
卒業式とか打ち上げとかで歌うことになっている、もしくは歌いたいけど自信ない、上手く歌って注目されたい。。そんな方へ
これだけできれば途端に上手くなってしまう方法があります。
そしてこれからお伝えする方法はほかの曲でももちろん応用できますし、あなたの歌唱力を飛躍的に向上させることの一助になるでしょう。
とはいえ、こんなたいそうな事言ってますが、シンガー界隈の人はおそらくみんな当たり前にやってることでしょうけど、あんまり書いてる人いないんで偉そうに書きます。
これを読んでるカラオケファンの方は、プロの声と素人の声ってなんか違うよなあ とか 歌ってもなんだかいい声に聞こえないんだよなあとか 感じたことはないでしょうか。
今日書く話は、プロは当たり前に知ってるしやってる でも一般にはあんま知られていない ある重要な技術の一つです。
興味ある方は読み進めてくらさいな。前置きが長くなりましたが、はっじまっるよー
カラオケ人気曲を上手く歌うコツシリーズ⑩3月9日–レミオロメン[前編]
もくじ
その方法ズバリ
ずいぶんと引っ張りましたが、結論から申し上げるとそれは 口腔共鳴及び鼻腔共鳴です。
鼻腔共鳴の話はけっこう書いてる人いるんでちょっとだけにします。
口腔共鳴。これ歌にとってはものすごく重要なんですが、鼻腔共鳴の話ほど多く書かれていないように感じます。そして、私もそうだったんですが、どうもこの音楽界の専門用語はわかりづらい。。。
まず意味が分かんないし、感覚的な話が満載になってしまってじゃあ結局どうやったらできんの?てのがもうぜんぜんわかんない。
なので、わたしも上手く伝えることができるか自信ないんですができるだけ感覚的な説明にならないように努めます。
まず、口腔共鳴って何
口の中の空間に音を反響させること です。
あーもうさっそく、共鳴とか反響とかよくわかんないんですが、反響してる状態を例えるならば、トンネルの中ですかね。トンネルの中で何か音を出したときすごい響きますよね。壁に当たって跳ね返ってるんですが、逆に反響してない環境は トイレの中とか狭い空間でしょうか。(いや、トイレでそんな声出さねえよ!)
つまり何が言いたいかというと、空間は広いほうが音が響きますよ ということです。
また、壁の硬さによっても響きやすさが大きく変わります。
防音壁などは中に柔らかいものが入ってます。柔らかい壁には音が吸収されて響きにくいんですね。
一方トンネルは壁なんかそりゃもうカッチカチですよね。コンクリートだもの。
ということは、口腔共鳴とは
口の中の空間を広くして壁を硬くし、音を反響させる
ということです。
これをやるとどうなるの?
藤巻氏の声のようになります。
今回、3月9日を取り上げたのはこれなんですが、藤巻氏は口腔共鳴が上手いなあと感じたからです。
低音部分でも高音部分でも 声が太くて ふくよかな感じがしませんか?おそらくですが、藤巻氏は口腔の響きと鼻腔の響きをけっこう意識してるんではないかなと推測してます。
違いが分かるように比較対象として、例えば大塚愛さん。
男性女性の違いはあれど、発声のしかたはぜんぜんちがいます。彼女の場合はおそらくあえて、あのように潰した感じの声にしてるのではないかと。
そこは差別化するための戦略なんで、良いとか悪いとかってことじゃないんですけど、明らかに声にふくよかな幅を持たせてないですよね。
女性シンガーで口腔共鳴をすごい使ってるなと思うのは MISIAさんとか絢香さんとか。
極端な話 ちょっとオペラっぽくなります。
素人がやるとどうなるの
これはもう、明らかに声が変わります。途端に上手そうな感じに聴こえます。
試しにやってみて頂きたい。
例えば 3月9日の藤巻氏のを聴いてみると
「なーがれーるきせつーの まーんなーかでー」 の部分で、特に顕著なのが 「つ」「で」の発声です。
「つ」って、普通に話すように発声すると 口はとんがって、口の空間がぺったり潰れてますよね。その発声で歌うと、藤巻氏のようになりません。
「で」も同様で、話すように発声すると 舌の根本が上の歯にくっついて 空間が潰れてるのがわかるでしょうか。
これを、口の空間をつぶさないように 口ずさんでみてください。口先だけで出してない、喉の奥から出る感じに少し深い声になってませんか?
全体をこの意識で歌うことで、印象がガラッと変わります。
特に あ い う え お のうち、口腔が潰れやすいのが い う え です。シンガーと素人の声の違いの秘密は、この発声にあったのです。
後編ではもっと具体的な口腔共鳴のやり方とかまで突っ込んでいきます。
鼻腔共鳴の話を少し
前項では、口腔共鳴をさせたらどうなるか という話をしましたが、もともと声というのはただ一か所だけに反響しているものではありません。
つまり、口腔共鳴だけをさせるということは不可能なわけです。口腔共鳴もしてるし、鼻腔共鳴もしてます。
普段普通にしゃべるのだって、必ずどこか体の複数の箇所に共鳴してます。
そりゃそうです、それが声の仕組みに他ならないわけですからね。
声というのは、まず声帯が息によって振動するところから始まります。これを原音といいます。
この状態では、ただのビービーという音にしかなりません。唇でブーってやってるのと同じです。
その原音が、喉を通って口を通って出てくるわけですが、口の中の空間の形を変えることによって あ とか い とか う とかって言葉になります。
さらには、口だけじゃなくてあらゆる場所に少しずつ響いて、人それぞれの声になるわけです。
全員の声が違うのは、みんな体の形が違うからです。
で、鼻腔共鳴ですが、声の反響する場所は鼻腔というところにもあるというわけです。
直接見ることはできないんですが、鼻の奥のほう のどちんこのさらに上の頭ん中にある空間です。
口を閉じて鼻歌を歌う時に響いている部分で、鼻声の人は鼻腔共鳴が強い傾向にあります。
ふつうに声を発するときでも、鼻腔にも当然多少は共鳴してます。
歌う時は、
特に意識的に
響かせます。
例えば、3月9日のフレーズでは
「瞳をー閉じーればー あなーたがー」 の 「がー」 をよく聴いてみて頂きたい。
会話するときの 「が」ではなくて、「ンが」っぽいことがお分かりだろうか。よく英語の辞書に書いてある発音記号 [ŋ] ←これです。
んーーーーって言うと鼻腔に響きますね?鼻歌と同じだから。そのまま んがーーーとしたのがこの発声のしかたです。つまり鼻腔共鳴を強めているのです。
藤巻氏は、全体的にこの鼻腔を鳴らしているため、このように響きの豊かな声になっているわけですね。
鼻腔共鳴の話はかなりのボリュームになってしまうので、今回はこのへんまで。
前編のまとめ
前編では、藤巻氏のような声で歌うためには、
口腔共鳴 と 鼻腔共鳴
が大切ですよ。という話をしました。
そして、声は一つの場所だけには響かないので、口腔にも鼻腔にも響かせる。
もっと言えば胸とかにも響いてますし、実力のあるオペラ歌手なんかは太ももとかにも響くとか言っちゃってるくらいです。
いきなりそのように全身に響かせるとなると、本当に何年もかけて訓練しないとできないと思いますが、鼻腔と口腔を鳴らす ということを意識するだけでずいぶん変わります。
後編では、具体的なやり方をシェアしていきます。ではッノシ
まだ間に合う!『3月9日』を圧倒的に上手く歌うコツ【後編】へ
2018年3月1日 とうとう花粉キタ
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