んどうもきんぱんですω
カラオケで上手く歌うためには、声量が大きい方がいいという説と、逆にそんなに声量はいらない という説があります。
どっちなんでしょうか?
声量が出なくて悩んでいたり、声が小さい人にとっては結局どっちやねんとなって困りますよね。
で、最終的にどっちなのかという決着をつけるのが今回の話なんですが、結論、
ある程度の声量は必要だ
というのが私の見解です。
なぜこのように、声量必要派と声量いらない派に分かれるのか?
おそらく、声量がある・ないの基準値が人によって全く違うから だと思います。
ある程度の声量は必要、というのが私の意見ですが、その「ある程度」にほとんどの場合達していないのです。
要は、言うても声量が無さすぎるんですねだいたい。
なぜ、声量はある程度いるのか?という話をしていきます。
もくじ
カラオケで声量はそんなにいらないとされる理由
確かに、カラオケを楽しむくらいならそんなにすごい声量はいらないでしょう。
マイクありますし、小さければマイク音量上げるだけですからね。
実際、プロの歌唱でも桑田佳祐さんなんかはけっこう声量小さいと言われてますしね。
プロのシンガーでも、オペラでない限り基本マイクありなんで、別にそんなに超絶な声量はいらないでしょうね。
これが、歌(特にカラオケレベル)では声量はそんなにいらないとされる理由だと思います。
でもここは勘違いしないで頂きたい。
いくらそこまで声量はいらないと言われてても、ずっと小声で歌うような発声では絶対に歌は上手くならんのです。
これを読んでくれてるあなたは、カラオケを楽しめればいいというレベルじゃないでしょう。
だとしたら、もっとその先 人に聴かせる歌を歌いたいんなら、声量がぜんぜん無くていいなどということではいかんです。
確かにマイクですが、話し声の小声と歌声は別物なのですぜ。
歌に声量がいらないわけじゃない理由
多くの人は、「そんなに声量がいらない」のそんなにの程度も出せていないのがだいたいです。
まずは、大きな声が出せないと話は始まりません。
なぜそう言えるのか、その理由は5つあります。
声量がいらないわけじゃない理由①-そもそも歌声にならない
そんなに声量がいらない説を唱えている人は、たぶんシンガーとしてちゃんと歌えているレベルでの話をしていると思います。
でも、それを勘違して「声量はいらないんだ」と思って話し声程度で細かいテクニックばかり練習してると、いつまでもうまくなりません。
でも、カラオケなら声量いらないでしょ?
と思われるかもしれません。
カラオケでも、まあうまいよね~くらいのレベルで良しとしないんであれば声量はいります。
そもそも、歌声と話し声はぜんぜん違うからです。
そこまで大きな声量はいらないとはいえ、話し声レベルでいいわけじゃないのです。
多くの人が話し声と同じです。
じゃあ、歌声ってどういうやつのことを言うの?て話ですが
- 響きがあって
- 耳に心地が良くて(そうでない場合もあるが)
- 強弱・抑揚があって
- 厚みがあって
- いろんな音色が出せる
- いろんなニュアンスが出せる
- 立体感がある
こういうやつです。
話し声は平べったい、ただの音です。
日本語以外の言語は抑揚・強弱、ニュアンスけっこうありますが、日本語はほんとに単調で起伏が無いです。
日本人だからかもしれませんが、ほとんどの人はこの声のまま歌っているのが問題なのです。
そして日本語での話し声は、共鳴なんかもさせないので良い音にはなりづらいです。
声量がいらない ということになってしまうと、多くの人が歌声になっていない話し声で歌ってしまうのです。その話し声は歌には全く使えないくらい小さい声量なのです。
声量がいらないわけじゃない理由②-自分の声が聴こえない
音程がうまく取れなかったり、強弱や感情表現がうまくできない場合って、実は自分の声があんまり聴こえていないことも原因の一つです。
いやいやそんなことないよ、自分で話した声聴こえるし と思いますか?
でも話し声で自分に聴こえてるのって、ほとんど骨伝導であって、耳の外からの音じゃないんですよね。
だから自分の録音したのを聴くとすごい気持ち悪いですよね?
あれは骨伝導で聴こえている音と、実際に外に出ている音が違うからです。
つまり、話し声程度の声量では、ほとんど客観的に自分に聴こえていないのです。
だから、音程がズレているのに気づかなかったり、リズムがズレているのに気づかなかったりするんですねえ。
抑揚やこまかい表現を使おうとしてもうまくいかないのも、自分でよく聴こえてないんでどう変化が付いてるかわからないんですね。
だから、ある程度声量を出さないといけないのです。
声量がいらないわけじゃない理由③-響く感覚が分からない
ふだんしゃべっていて、胸に響いてるとか、鼻腔共鳴してるとか、頭に響いてるとか 感じてる人はほとんどいないと思います。
いるとしたらかなり声がデカい人ですかね。
これはなぜかと言うと、話し声程度の音量では響きを感じられないからです。
単純に、声が小さいから響かないのです。
よく、歌は声量の大きさじゃなくて、「小さい音で響かせるのが重要」と言ってる人がいます。
確かにその通りなんですが、そもそも最初っから小声で響かせることなんてできないです。
それが出来るんだったら、すぐプロのシンガーになっていいくらいじゃないでしょうか?
小さい声で響かせられる人はそもそも、響かせ方を知っているからできるのであって、それはたくさんたくさん練習してきてやっとつかんだものです。
声量が小さいほど響かせるというのは難しいです。
そもそも小さな音波を感じて増幅するポイントを探らないといけないわけですから。
なので、「響く」というのがどういう感覚なのか?どういう口の開け方をするとどこに響くのか?ということを知るためには大きな声量が必要なのです。
まずは大きい声で響かせられるようになって、小声でも響かせるのはその後の話です。
声量がいらないわけじゃない理由④-声に奥行きが出ない
カラオケで上手い人、いい歌を歌う人の声は奥行きがあり立体感があります。
どういうことかというと、
近くでささやくように聴こえる時もあれば、大自然の中で訴えかけるように遠くまで響く声もあるということです。
音程がブレないし、きれいな声で歌えていても、なんか「まあうまいよね」ってくらいにしか感じない時ってあるじゃないですか。
それは奥行き、立体感が無く平坦だからです。臨場感が無いのです。
これも、声量がないからですね。
要するに話し声なので、目の前にいる人にしか語りかけてないわけです。
だから、聴く側が感じる距離感も、会話してるのと同じくらいしか感じないのです。
▼▼▼▼こういうことです
①声量が小さい時
⇓⇓⇓⇓
②次に、声量が大きい時
⇓⇓⇓⇓
①と② どちらの方が声に幅がありますか?
声量が出ないと、この立体感は出ません。
最大で話し声程度なら、それよりも遠くに聴こえる声はでないから当然ですよね。
声量がいらないわけじゃない理由⑤-表現力が出ない
先ほどの奥行きの話ともつながりますが、声量が無いと表現・ニュアンスに変化もつけられません。
表現とは、抑揚・強弱・語尾の処理・息の混ぜ具合・声色 などです。
これらの変化が付けられないというよりかは、やっても細かすぎて違いが分からない といったほうがいいでしょうか。
声量が小さすぎると、差が出ないのです。
▼▼▼▼こういうことです
声量が小さい時。
声量が大きい時
さて、どちらの変化が分かりやすいでしょうか?
当然、こんくらいの変化をつけるとしたら、これを出せる声量が必要です。
幅が無ければ違いがわからないですからね。
まとめ:カラオケ・歌で声量がいらないわけではない
さて、歌に声量がいらない、というのは違いますよ。という話でした。
カラオケにおいても、ですね。
その理由はおわかり頂けたでしょうか?
おさらいすると、声量が必要な理由は以下の5つ。
- そもそも歌声にならないから
- 自分の声が聴こえないから
- 響く感覚がわからないから
- 声に奥行きが出ないから
- 表現力が出ないから
でした。
ということで、歌が上手くなりたい、カラオケが上手くなりたい というのであれば、細かいテクニックはさておいて、とにかく声量が出ないことには話が始まりません。
なので、まずはしっかりとした声量を出せるような発声を身に付けることが先です。
そのために、姿勢や腹式呼吸があるわけなのです。
何度も言いますよ、小声でテクニックをこねくっててもうまくなりませんよ~!
で、じゃあどうやって声量出すの?って話はコチラで解説してますので参考にしてくださいまし。
▼▼▼▼
歌の声量を上げる5つの方法!家でできる超簡単トレーニングまで
では、今回はこの辺で!
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