『ベルティングボイス』とは何か? 使う歌手と解釈についての見解

この記事を書いているパンダ
きんぱん 30歳サラリーマンからミュージシャンを目指すヤバい男 このパンダの生態を知る ⇒超きん的プロフィール

どうも、きんぱんである。

今日ボイトレのレッスンで、ベルティングボイスについてのお話が聞けたのでシェアします。

巷では、ミックスボイスという言葉の解釈は非常にあいまいで分かりづらいものになっています。

ミックスボイスについて調べていくと、今日のテーマである『ベルティングボイス』という言葉に行き当たった方も多いと思います。

ミックスボイスですらあいまいでよくわからないところに、さらにベルティングボイスなるものが登場すると、我々アマチュア組はもはやわからな過ぎて頭がハッピーになりそうですよね。

ということで今日は、ベルティングボイスを使う歌手を紹介しながら、ベルティングボイスとはなんぞやという解釈について、私の見解をしゃべりたいと思います。


もくじ

ベルティングボイスの定義は決まっていない


まず、今日の話の前提としてなんですが、ワタクシきんぱんはベルティングボイスができるわけではありません。

あくまでも現在の私の解釈 ということで読んで頂けたらと思います。なので言うことが後でコロッと変わる可能性も十分にあり得ますのであしからず。

 

さて、ベルティングボイスの定義が決まっていないことは、私のボイトレコーチも今日言ってましたし、ジャスティン・ストーニーさんという有名なトレーナーも言っているのでおそらくそうなんでしょう。

ストーニー氏はこう言ってるらしいです。

「ベルティングボイスはいろんなところでいろんな解釈がされていて、一つの概念として捉えるのは難しい。チェストボイスを、換声点を越えるところまで引き上げる発声」

Rock Vocal Tipsより引用

要するに、チェストボイスを引っ張り上げる発声 ととらえることもできますが、単に「大きな声で歌う」と記述しているサイトもあります。うーんわからん

ただ、それでいて力みが無く、喉締めにならず、喉への負担も少ないんだとか。うーんわからん

とりあえず共通しているのは、少なくとも「喉締め」ではなく、チェストボイスのような強い響きの声 であるといったところでしょうか。

 

 

ベルティングボイスを使う歌手


海外のボイトレ業界では、ベルティングという概念は普通らしいです。

日本ではどうもミックスボイスのほうがいろんなところで言われてるので、ベルティングはあまり浸透してない感がありますね。

なぜそうなのかというと、日本人の歌手でベルティングボイスを使う人があんまりいないからなんじゃないかなと思います。

少ない日本人ベルティングボイサーを何人かピックアップします。

 

MISIA

女性歌手ではやはりこの人でしょう。

圧倒的な太い高音で、音圧も強くチェストボイスの響きを持っていますね。

 

ONE OK ROCK–Taka

ちょっとこのパワーの高音はなかなかマネできないですね。

カラオケで歌っても調子が良い日で1曲が限度です私は。あとは声が枯れてしまいます。

この調子でLIVEで何曲も歌い続けるんですから、やはり喉に負担が少ない発声をしているんでしょう。

 

B’z–稲葉浩志

すいません好きな動画をあげてしまいました。

歌い出しは1:28くらいです。

唸るような高音はベルティングボイスじゃないとできないのかもしれません。

私もこのキーが出ないわけではないんですけど、あれほどの太さを出すのはかなり厳しいです。

 

この3人の共通点を挙げると、やはり太く強い高音です。
チェストボイスの延長というか、声質が全く変化せずに、換声点を越えるところまで出しています。
実際、チェストにかなり響きを持っていってるように聴こえます。

 

ベルティングボイスの解釈


ベルト(Belt)の意味

ベルティングボイスの解釈は大きく2つに別れます。
それは ベルト(Belt)の意味によってです。

1つ目の解釈--帯状のもの

「ベルト」をズボンのベルトととらえる解釈です。

上で引用した、ストーニーさんの説明で、チェストボイスを引っ張り上げる というのがありました。

ベルトのように帯状に、高音部のノーズ(鼻腔)の響きと、チェスト(胸)の響きをつなげる。という解釈です。

アプローチのしかたは、どちらかというと下の方の響き(チェストボイス)を上方向に引っ張るイメージです。

なので感覚としては、チェストボイスの延長です。

⇓イメージ

 

2つ目の解釈――叩く

「ベルト」には、叩く という意味もあります。

上の響き(ノーズ)を下(胸)の向かって バチーンとたたきつけるという解釈です。

アプローチのしかたは、まずしっかりと鼻腔共鳴させたミックスボイスを、上の響きを保ったまま、下向き(胸)の方向へ叩くように落とすイメージです。

なので感覚としては、裏声を強くマッチョにしたもの です。

⇓イメージ

 

このように、大きく2つの解釈がありますが、どちらもノーズ(上)とチェスト(下)両方に響かせる、ということは共通しています。

違いはアプローチする矢印の向きですが、これはおそらく人によってしっくりくる感覚は違うでしょう。

 

ミックスボイスとの比較

まず、前提としてミックスボイスもベルティングボイスも、感覚は裏声だということです。

どちらも楽に、かつ芯のある高音を発声するものなので、純粋なチェストボイスではありません。

ベルティングボイスの聴こえ方は、非常に強く太いので、チェストボイスのように聴こえますが、

純粋なチェストボイスで 換声点を越える高音を出すのは 不可能です。

 

ですので、どちらも裏声及び、鼻腔共鳴は使っています。

異なるのは、チェストボイス成分の比率です。

 

  • ミックスボイス・・・ノーズ40~30%+チェスト60~70%
  • ベルティングボイス・・・ノーズ10~20%+チェスト80~90%

 

単純な話、ミックスボイスのほうが裏声寄りで優しい感じになります。

日本人歌手でいうと、ATSUSHI、平井堅、草野マサムネ、小田和正 あたりですね。

 

違いが分かりやすい動画があったんで貼っときます。⇓

 

まとめ


さて、今日はベルティングボイスを使う歌手と解釈について話してきました。

要点をまとめます。

  • ベルティングボイスの定義は決まっていない
  • ベルティングボイスを使う歌手—MISIA、TAKA、稲葉浩志 その他
  • 2つの解釈—①下からベルトのようにつなげる。②上から下に向かって叩く。
  • ミックスボイスとの違い—ノーズとチェスト成分の比率

でした。

このベルティングボイスについては、私自身練習中なのと、まだまだ知識が浅いので、これが正解 というわけではありません。

定義や解釈については、いろんな意見があると思います。ご意見等あればぜひコメントくださいまし。

私自身、実践していく中で おそらく感覚的な部分は変わっていくだろうと思います。

なので変化があったらまたシェアしますね。

 

それでは今日はこの辺で!


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