日本人は海外の人に比べて歌が下手だとよく言われます。
私も、一日本人としてはなんとも悔しい感じがしますな。
日本人が歌下手な理由は何なのか?
そもそもほんとに下手なのか?
黒人や西洋人と何が違うのか?
この辺のことが疑問だったので調べてみました。
もくじ
実は「声帯」は他の人種と変わらない
声がそもそも違うということは、
声帯自体のつくりや強さ、長さが違うんでしょ?どうせ
と思いきや、実は西洋の方や黒人系の方とほとんど変わらないそうなのです。
じゃあやっぱり、単純に日本人の歌のセンスが無いのか?
それとも日本人は努力が足りないのか?
となるんですが、ちゃんと体の違いはあるそうなのですわ。
人種による骨格の違い
人種はおおざっぱに分けると3種類になるそうです。
- モンゴロイド(アジア人とかの黄色人種)
- コーカソイド(ヨーロッパ人とかの白色人種)
- ネグロイド(アフリカ人とかの黒色人種)
で、人種が違えば骨格が基本的に違ってくるわけですが、
特に
頭の骨格の違いによる共鳴腔の形が圧倒的に違う
とのこと。
頭蓋骨の形は歌にとって非常に重要です。
なぜかというと、鼻腔・口腔・咽頭腔で声の共鳴が
大きく変わるからです。
頭蓋骨の形が違うということは、
この共鳴腔の形と大きさがぜんぜん違うということですな。
では、具体的に頭の形がどう違うんでしょうか?
頭蓋長ー頭の奥行の長さが違う
頭の長さですね。
日本人は基本的に絶壁と言われてますが、
なぜかたまにメッチャ頭長ぇ人いますよね。
それはいいとして、頭が長いほうが共鳴腔が大きくなるので、
発声としては有利です。
コーカソイドは長頭、
モンゴロイド・ネグロイドは短頭
とされています。
この頭の長さの違いにより、
口蓋長・鼻腔長 が大きく違う。
コーカソイドはここの容積が大きく、
モンゴロイドネグロイドはコーカソイドよりも小さいことになります。
そりゃあ、鼻腔がでかい方が鼻腔共鳴強そうですよね。
頬骨の出かた
しかし、頬骨のでっぱりは
モンゴロイド=ネグロイド>コーカソイド
らしいので、この部分の共鳴腔は大きいとのことです。
口蓋の深さ
ただし、口蓋の深さは圧倒的に
ネグロイド>モンゴロイド
とのことなので、やはり黒人シンガーは強いということになります。
あの迫力のある太い声がでるのもうなづけます。
骨を見るからに、モンゴロイドよりも
コーカソイドやネグロイドのが良い音出そうですもんね・・・(´゚д゚`)
この骨格の違いだけ見ても、白人シンガーや黒人シンガーと
日本人が同じように歌うことに無理があるのが分かりますね。
しかし、韓国人は歌が上手いと言われてますね。
K-popの評価も世界的に高いですし。
ジャーニーのアーネル・ピネダだってフィリピン人ですもんなあ。
これはどうやら他の要因もありそうですな。
環境の違い
イタリアのベルカント唱法は、口を大きく開けて、母音と子音の発音を
鼻腔で共鳴させやすい言語で歌う発声方法のこと
らしいんだが、
ようするにメッチャ鼻腔と口腔共鳴を使って、倍音を出しまくる歌い方ってことなんです。
これはイタリアオペラで、オーケストラをバックにマイクなしで、しかもソロで
歌うために工夫された技術なのだ。
歴史的に、広いホールで歌うダンスミュージックみたいなものが発展してきたのが
ヨーロッパ、西洋の音楽ということらしい。
なので、この発声方法は、広い口腔と鼻腔のをフルに使って
共鳴で倍音豊かにする必要があった。
つまり、西洋人だからこそできる芸当なのであるな。
いっぽう、日本はどうだったか。
日本の国土はご存知の通りせまい。
そして、国土の7割は「山」
さらに湿度が高い。
そのため、基本的に音は響きにくい。
空間にモノがあればあるほど、音は吸収されて減衰するのが早いため、
日本ではそれほど遠くまで音を響かせるのに適さなかった。
なので、日本の伝統的な音楽は比較的せまい空間で行われる。
そして歌舞伎とか能では、あの「くぐもった」発声で歌われる。
ベルカントのように、豊かな倍音を利かす必要が無いのですな。
必要がないというか、適さなかった。
骨格的にも無理があるしね。
あとは湿気。
多湿であることも、音が響きにくい大きな要因です。
まあ、がんばってもどうせあんまり響かないから、
そもそもそういうベルカントみたいなことをしようとしなかったんですね。日本人は
楽器に関しても似たようなことが言えます。
バイオリンとか西洋の楽器は倍音と響きが豊かなのに対して、
日本の三味線とかはベンベンベン!てなるだけですもんね。
響きは全く違います。
で、今歌われてるのは結局、西洋の音楽
こういう骨格の差と、環境の差があったため、
日本人は他の多くの国とは
根本的に違う発声のしかたをして来たんですねえ。
ですが、今日本で歌われてるのは要するに
洋楽
です。
JPOPは日本の音楽じゃありません、
アメリカとかイギリスから輸入したものです。
それに無理やり、日本語の歌詞を合わせて歌っている。
洋楽なんだから当然、コーカソイドが歌いやすいように作られているわけであって
日本人にとっては無理があって当たり前なんですなあ。
日本人には西洋の人みたいな鼻腔共鳴はできないんですよね。
なので、海外の人から見て、西洋の人より歌が下手なのは
ある意味あたりまえのこと。
だから逆に、歌舞伎とか能とかをやらせたら
日本人が当然世界一うまい ってことになりますよね。
海外の人たちには日本人の独特の「間」であったりとか
ワビサビみたいなのを理解できないわけですから。
最後に
ちょっと思いついた話を書き始めてしまったので
まとまりがないですが、
言いたかったのは 日本人の歌が下手と言われるのはしかたない!
てことでした。
人種的に劣るわけじゃあありません。
今の西洋音楽に 肉体的・環境的・歴史的にあってない
それだけのことです。
ただ残念なことに、今の世界の価値基準は
全て西洋基準なんですよな。
白人の価値で良し悪しが判断される。
その中で、日本人の得意なものが評価される ってことにはならないんですわなあ
だから単純に、日本人の歌が下手だから評価されないのとは
別次元の深い闇があると私は考えている。
それは世界の支配体制がどうのこうのって話にも
つながってきますよね。
仮に世界経済の仕組みが変わったとしたら、
たぶんそれだけで日本人が一番うまいってことになりますよ。きっと
大げさすぎるか。
だいぶ話も脱線しそうなので、この辺で。